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  1. 天理市議会 1996-03-01
    03月06日-01号


    取得元: 天理市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    平成 8年  3月 定例会(第1回)        平成八年 第一回天理市議会定例会会議録(第一号)---------------------------------------   平成八年三月六日(水曜日)---------------------------------------議事日程(第一号)               平成八年三月六日 午前九時三十分 開会一 報告  (一) 平成八年二月例月出納検査の結果について  (二) 平成七年度第二回定期監査の結果について二 日程  日程第一 報告 天理市東部山間開発推進特別委員会経過報告(天理市東部山間開発推進特別委員長報告)  日程第二 請願第二号 学童保育に関する請願書(文教民生委員長報告)  日程第三 報告第一号 損害賠償専決処分の報告について  日程第四 議案第一号 平成七年度天理市一般会計補正予算(第五号)  〃 〃  議案第二号 平成七年度天理市国民健康保険事業勘定特別会計補正予算(第三号)  〃 〃  議案第三号 平成七年度天理市大和都市計画下水道事業特別会計補正予算(第三号)  〃 〃  議案第四号 平成七年度天理市生活資金貸付金特別会計補正予算(第一号)  〃 〃  議案第五号 平成七年度天理市住宅新築資金等貸付金特別会計補正予算(第一号)  〃 〃  議案第六号 平成七年度天理市立病院事業会計補正予算(第二号)  〃 〃  議案第七号 平成七年度天理市水道事業会計補正予算(第二号)  〃 〃  議案第八号 平成七年度天理市ガス事業会計補正予算(第二号)  〃 〃  議案第九号 平成八年度天理市一般会計予算  〃 〃  議案第十号 平成八年度天理市国民健康保険事業勘定特別会計予算  〃 〃  議案第十一号 平成八年度天理市老人保健特別会計予算  〃 〃  議案第十二号 平成八年度天理市大和都市計画下水道事業特別会計予算  〃 〃  議案第十三号 平成八年度天理市生活資金貸付金特別会計予算  〃 〃  議案第十四号 平成八年度天理市住宅新築資金等貸付金特別会計予算  〃 〃  議案第十五号 平成八年度天理市公共用地取得事業特別会計予算  〃 〃  議案第十六号 平成八年度天理市立病院事業会計予算  〃 〃  議案第十七号 平成八年度天理市水道事業会計予算  〃 〃  議案第十八号 平成八年度天理市ガス事業会計予算  〃 〃  議案第十九号 天理市福祉基金条例の制定について  〃 〃  議案第二十号 天理市国民健康保険財政調整基金条例の制定について  〃 〃  議案第二十一号 天理市水洗便所改造資金貸付基金条例の一部改正について  〃 〃  議案第二十二号 天理市税賦課徴収条例の一部改正について  〃 〃  議案第二十三号 天理市国民健康保険条例の一部改正について  〃 〃  議案第二十四号 天理市道路占用料に関する条例の一部改正について  〃 〃  議案第二十五号 御経野市営住宅(守目堂)第二期建替工事請負契約について---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり---------------------------------------出席議員(二十名)                  一番   吉井 猛君                  二番   畑 耕吉君                  三番   今西康世君                  四番   菅野 茂君                  五番   加藤信子君                  六番   平井 守君                  七番   岩田國夫君                  八番   西辻正美君                  九番   吉田 弘君                  十番   諸井英二君                 十一番   榎堀秀樹君                 十二番   岡田徳義君                 十三番   川端清次君                 十四番   西村孝信君                 十五番   北田利光君                 十六番   佐々岡典雅君                 十七番   菅野幸博君                 十八番   渡部文人君                 十九番   荻原文明君                 二十番   辻村 剛君---------------------------------------欠席議員(なし)---------------------------------------説明のための出席者               市長      市原文雄君               助役      中西定雄君               収入役     植田 保君               教育長     金澤 運君               水道ガス事業               管理者     西田直和君               教育委員会               委員長     筑瀬政治君               市長公室長   中嶋幸夫君               企画部長    中村和司君               総務部長    藤井一成君               市民経済部長  乾 博司君               福祉部長    上田 裕君               生活環境部長  奥田悦夫君               同和対策部長  杉原芳信君               都市建設部長  坂本清治君               市立病院               事務局長    菅野精良君               教育委員会               事務局長    山下一寅君               教育次長    城野良夫君               水道ガス局長  岡嶋芳彦君---------------------------------------議会事務局職員出席者               事務局長    大封武文               事務局次長   橋本武志               議事係長    藪内秀次               速記者     伊藤日出子---------------------------------------                         午前十時二十分 開会 ○議長(岡田徳義君) ただいまから平成八年第一回天理市議会定例会を開会いたします。--------------------------------------- ○議長(岡田徳義君) 市長より市議会招集についてのごあいさつがあります。 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) 開会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。 本日ここに平成八年第一回天理市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては御多用の中、御出席を賜り厚く御礼を申し上げます。 さて、本議会には、平成八年度当初予算をはじめ、平成七年度補正予算並びに条例の制定、改正等いずれも重要な案件を提出しております。何とぞ慎重御審議を賜りますようお願い申し上げまして、簡単でございますが開会のあいさつといたします。--------------------------------------- ○議長(岡田徳義君) 現在の出席議員は二十名で議会は成立いたしました。 会期の件についてお諮りいたします。 本定例会の会期は、本日より三月二十二日までの十七日間と決定いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。      〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(岡田徳義君) 御異議がないと認めます。よって会期は、本日より三月二十二日までの十七日間と決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(岡田徳義君) 天理市議会会議規則第百十八条の規定により会議録署名議員を指名いたします。            十四番   西村孝信君            十五番   北田利光君            十六番   佐々岡典雅君 以上、三名の方にお願いいたします。--------------------------------------- ○議長(岡田徳義君) 平成八年二月例月出納検査の結果について及び平成七年度第二回定期監査の結果について監査委員より監査報告があり、プリントをして配付しておりますので、御清覧おき願います。--------------------------------------- ○議長(岡田徳義君) これより日程に入ります。 日程第一、天理市東部山間開発推進特別委員会経過報告を議題といたします。 ただいま上程になりました天理市東部山間開発推進特別委員会の審査については、継続審査となっておりますので、審査の経過並びに結果について委員長の報告を求めます。 天理市東部山間開発推進特別委員長。   〔天理市東部山間開発推進特別委員長 二十番 辻村 剛君 登壇〕 ◆天理市東部山間開発推進特別委員長(辻村剛君) 二十番] 平成七年第四回定例市議会におきまして継続審査となりました天理市東部山間間発推進特別委員会の審査の経過について報告いたします。 本特別委員会は、去る一月二十二日福岡県久留米市を、一月二十三日、大分県宇佐市を訪問し、それぞれの工業団地について視察を行いました。 その概要を申し上げます。 まず初めに福岡県久留米市の「宮ノ陣新産業団地」についてでありますが、同工業団地久留米市内工場用地不足を解消し、企業誘致及び市内企業の新増設を促進するため、事業主体を久留米市開発公社とし、平成三年度より農村活性化土地利用構想に基づき基本計画を策定し、農政局等関係機関と協議、地権者への事業説明会営農意向調査用地交渉代表者委員会における価格同意等を経て平成五年九月、総面積二十一・二ヘクタール、そのうち分譲用地面積十四・八ヘクタールの十七区画とする造成工事に着手されたとのことであります。 平成七年十一月の分譲開始後の企業誘致については、業者選定委員会を設置し、対象業種を金属製品、一般機械、電気、精密、輸送用とする五業種の機械器具製造に限定し、平成八年一月現在まで十七区画のうち九社九区画と分譲契約済であり、面積において約七割を占めるとのことであります。 なお、工業団地の景観と環境を維持するため、立地企業との間で立地企業基本協定環境保全協定及び緑化協定を締結し、又工場排水の処理においては各企業で前処理を行なった後、公共下水道に流入するとのことであります。 今後は市内企業が多く、県外からの誘致は困難な情勢の中で各企業へアンケート調査を実施し、九州自動車道福岡空港等交通アクセスに恵まれていることから、ハイテク関係付加価値の高い企業の選定を目標としているとのことであります。 次に、大分県宇佐市の「下排田第二団地」についてでありますが、同工業団地は大分県テクノポリス開発構想に基づく農村地域工業導入計画により、先端技術産業地場企業等における雇用の安定を図るとともに、有力産業の拠点とし、平成三年より宇佐市を事業主体とし、用地買収に着手し、実施されたものであります。総面積は十八・三ヘクタール、分譲用地面積十二ヘクタールの五区画であります。 平成七年五月より造成工事に着手し、平成八年二月造成完了予定で、現在大手一社と立地協定の締結を完了しているとのことであります。又導入企業公害防止協定を締結し、公害の未然の防止及び自然環境の保全に努め、排水においても処理施設で処理後河川への排水を予定しているとのことであります。 企業誘致については市に企業係を設置し、行政、農業、商工団体等で連絡体制を図り、あわせて県を通じ大阪、東京事務所等に依頼し、誘致に向け努力されているとのことであります。 以上簡単ではありますが、視察の概要報告といたします。 なお本特別委員会審査事項であります東部山間開発推進に係る諸問題については、それぞれ鋭意努力されているところでありますが、今後の事業の進行について引き続き審査、検討する必要があると思われますので、閉会中の継続審査とすることに決した次第であります。 議員各位におかれましてはよろしく御賛同くださいますようお願いいたします。 ○議長(岡田徳義君) ただいま委員長より報告せられたとおりであります。 質疑等ございませんか。---別に質疑がなければ委員長の報告どおり決定いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。      〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(岡田徳義君) 御異議がないと認めます。よってさよう決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(岡田徳義君) 日程第二、請願第二号、学童保育に関する請願書についてを議題といたします。 ただいま上程になりました学童保育に関する請願書については、継続審査となっておりますので、審査の経過並びに結果について委員長の報告を求めます。 文教民生委員長。      〔文教民生委員長 一番 吉井 猛君 登壇〕 ◆文教民生委員長(吉井猛君) 一番] 平成七年第四回定例市議会におきまして継続審査となりました請願第二号、学童保育に関する請願書について、閉会中の二月十五日、委員会を開催し、理事者並び関係部課長の出席を求め審査いたしました経過並びに結果について報告いたします。 女性の社会進出核家族化の進展に伴ない、学童保育所における保育場所、施設、指導員の確保、運営及び環境等の充実を図るため請願されたものであります。 本請願事項として(一)、学童保育所を公立化すること。 (二)、学童保育所設置場所は、学校敷地内もしくはその周辺に確保すること。 (三)、学童保育所は一校区に一施設設置すること。 (四)、各施設に複数の指導員を配置できるよう指導員の身分保障制度を確立すること。 以上の四項目であります。 (一)から(三)までについてでありますが、保育場所の確保、設置場所等については、関係者と協議のもと、その実現に向け努力されているところであります。今後も用地の確保等種々困難な諸問題が予想されるところでありますが、なお一層努力されるようとの意見が出されたのであります。 又(四)の特に指導員の身分保障についてでありますが、指導員の雇用については、各学童保育所において今日までの経過、経緯を踏まえ、それぞれ雇用されているものであり、これらの指導員について本市職員と同様の身分を保障するとなれば、法令等に定められた任用方法によらねばならないものであり、引き続きこれら指導員を本市職員に任用することはその規定、運用に疑義が生ずるとの意見が出されたのであります。 委員会といたしましては、本請願について採決の結果、全会一致をもって趣旨採択とすることに決した次第であります。 議員各位におかれましてはよろしく御賛同くださいますようお願いいたします。 ○議長(岡田徳義君) ただいま委員長より報告せられたとおりであります。 質疑等ございませんか。---別に質疑がなければ委員長の報告どおり決定いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。      〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(岡田徳義君) 御異議がないと認めます。よってさよう決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(岡田徳義君) 日程第三、報告第一号、損害賠償専決処分の報告については、印刷物を配付しておりますので、御了承おき願います。--------------------------------------- ○議長(岡田徳義君) 日程第四、議案第一号、平成七年度天理市一般会計補正予算(第五号)ほか議案第二号から議案第二十五号までの二十五議案を一括議題といたします。 ただいま上程になりました議案については、朗読を省略して直ちに提案者の説明を求めます。 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) ただいま一括上程されました二十五議案について順次説明いたします。 まず議案第一号、平成七年度天理市一般会計補正予算(第五号)について説明いたします。 今回の補正は、歳入歳出ともに二億七千四百十四万円を追加し、予算の総額を二百二十三億四千九百二十二万円にしようとするものであります。 歳出の主な内容といたしましては、史跡赤土山古墳用地購入事業ため池等整備事業及び市立病院事業会計繰出金等について追加補正を行うとともに、環境改善事業道路新設改良事業等について執行見込額の確定により事業費の減額調整を行うものであります。また、今後の財政の健全な運営に資するため、財政調整基金の積立てを行うとともに、新たに福祉基金地域振興基金から分離独立させ、その積立てを行うものであります。 歳入につきましては事業に対応する特定財源並びに市税等の一般財源により収支の均衡を図った次第であります。 なお(仮称)天理市立前栽公民館建設事業につきましては、継続費の補正を行い、年度内に完了が見込めない(仮称)福祉ゾーン整備事業都市計画公園事業など六事業については、明許繰り越しの措置を行うものであります。 次に議案第二号、平成七年度天理市国民健康保険事業勘定特別会計補正予算(第三号)について説明いたします。 今回の補正は、保険給付費を増額するとともに、新たに国民健康保険財政調整基金を設置し、その積立てを行うため、歳入歳出ともに一億四千二百十万四千円を追加しようとするものであります。 次に議案第三号、平成七年度天理市大和都市計画下水道事業特別会計補正予算(第三号)について説明いたします。 今回の補正は、事業の執行見込額の確定により、歳入歳出ともに一億千五百六十二万九千円を減額しようとするものであります。また年度内に完了が見込めない公共下水道事業等については、明許繰り越しの措置を行うものであります。 次に議案第四号、平成七年度天理市生活資金貸付金特別会計補正予算(第一号)について説明いたします。 今回の補正は、貸付件数の減少により、歳入歳出ともに九十万円を減額しようとするものであります。 次に議案第五号、平成七年度天理市住宅新築資金等貸付金特別会計補正予算(第一号)について説明いたします。 今回の補正は、貸付件数の減少により歳入歳出ともに三億五千五百四十四万千円を減額しようとするものであります。また年度内に完了が見込めない貸付事業については明許繰り越しの措置を行うものであります。 次に議案第六号、平成七年度天理市立病院事業会計補正予算(第二号)について説明いたします。 今回の補正は、収益的収入及び支出につきましては、入院・外来患者の減少に伴う医業収益の減と医業外収益の増により、差引六十七万千円の増額を行い、また病院事業費用についても収益と同額の補正をしようとするものであります。 資本的収入及び支出につきましては、収入について県補助金で百万円、支出については退職給与金等の増により二千五百九十七万六千円をそれぞれ増額しようとするものであります。 次に議案第七号、平成七年度天理市水道事業会計補正予算(第二号)について説明いたします。 今回の補正は、水道事業継続費年割額の変更及び開発行為に伴う施設負担金の調整により、資本的収入で一億八千二百六十八万五千円、支出で二億四千三百七十万円をそれぞれ減額し、収益的収入では、資本的収入及び支出の補正による消費税の調整により六百三十五万八千円を減額しようとするものであります。 次に議案第八号、平成七年度天理市ガス事業会計補正予算(第二号)について説明いたします。 今回の補正は、新規工事負担金等の調整と本支管改良工事費の見直しにより、資本的収入で四千六百二十八万八千円、支出で三千七百三十四万円をそれぞれ減額し、収益的支出では、資本的収入及び支出の補正による消費税の調整により三十七万三千円を減額しようとするものであります。 続きまして平成八年度予算の提案に先立ち、新年度における市政の展望と基本姿勢について所信を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 私は平成四年五月に市民の皆様の温かい御支援をいただき、今日まで市政を担当させていただきました。この間、財政の健全化や民間業者への土地譲渡問題等、多くの課題が山積する中で市政に対する市民の皆様の信頼回復を第一として市民の皆様と共に歩む開かれた市政の確立をめざして、誠心誠意行政サービスに努めてまいりました。 正直に申し上げまして、この四年間は天理市にとって最も厳しい、最も苦しい時期であったように思われます。 また阪神・淡路大震災という全く予期せぬ未曾有の大惨事を目のあたりにして市民の皆様が心豊かに安心して暮らせる地域社会づくりの必要性と、行政のあるべき姿について、真剣に考え直させられたのであります。 私はこれらのことから「開かれた市政」、「人にやさしいまちづくり」を市政運営基本理念として適正な事務執行、健全な財政運営に努め各般の施策に取り組んでまいりました。 その結果、市民生活に直結する清掃施設や下水道の整備、高齢者社会に対応するふるさと園・多世代交流広場の完成、教育施設整備拡充地域住民の悲願でもあった東部山間給水事業などに着実な進捗をみることができ、また、生涯学習の振興や女性施策の推進、人権尊重への取り組み、地域文化の振興等、市民ニーズに応じたソフト事業にも成果をみたのではないかと考えております。 これもひとえに、市議会の絶大なる御支援と市民の皆様の御理解と御協力の賜物であると深く感謝を申し上げる次第であります。 今日、目前に控えた二十一世紀を展望するとき、急速に進展している高齢化をはじめ、情報化、国際化などに伴う社会経済情勢の変容や価値観の変化による市民の多様なニーズに的確に対応しながら、市民全体が、やさしさとぬくもりを実感できる地域社会の中で、歴史・文化やふれあいを大切にして、安心して暮らすことのできる社会、そしてみんなが喜びを共有し未来に向けていきいきと輝きながらまちづくりに参画している社会--そういう宗教文化都市「天理」にふさわしい輝きと潤いのある地域社会の構築を図っていく必要があると考えております。 私は今ここに決意を新たにして、市民の皆様の負託にこたえるべく、今日までの市政の歩みを大切にして、近く取りまとめられる行政改革大綱を基に、財政健全化を図りつつ、『輝き・澗いのある天理市の創造をめざして』、より積極的な平成八年度予算を編成し、わかりやすい市政の推進に全力を傾注し取り組んでまいる決意であります。 議員各位には何とぞ御理解をいただき、市政発展のため御指導、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 それでは新年度の予算編成について説明申し上げます。 我が国の経済は、雇用情勢が依然として厳しい状況にあることや、金融機関の不良債権問題の処理などに不安があるものの、緩やかながら再び回復の動きが見える状況にあります。 国の新年度予算は、景気回復や経済構造改革などを最重点課題として「行財政改革」を強力に推進する基本方針のもとで編成されたところであります。 本市においても、国・県の動向を注視しながら、歳入における自主財源の確保に最大限の努力を傾注し、その重点的・効率的な配分を行い、歳出においては、経常経費の徹底した節減を図り、事務事業の優先順位はもとより、各般にわたる施策について厳しい計画の練り直しを行うなど、懸案の諸事業の推進に可能な限り積極的な予算を編成したところであります。 その結果、新年度の一般会計・特別会計及び企業会計の十会計の総額は四百五十九億千二百三十八万九千円となり、前年度当初予算と比較して、五・三%増の積極型予算となったのであります。 以下、新年度予算の重点項目につきまして、主要施策別に簡潔に御説明申し上げます。 『輝き・潤いのある天理市の創造をめざして』の大きな柱の第一は、『未来に輝くまちづくり』であります。 すなわちそれは都市基盤の整備、産業の振興など、二十一世紀も展望したまちづくりであります。 まず「都市基盤と生活環境の整備」でありますが、住み良い生活環境と交通の利便性を確保するため、市内の生活関連道路の整備拡充に努めてまいります。 また、道路新設改良事業として、北大路線、福祉ゾーン一号線他五路線の整備を図るとともに、新たにウオーキングトレイル事業として長岳寺裏参道線他一路線に着手いたします。 さらに、都市計画街路事業として、天理王寺線他主要六幹線の整備工事等を推進するとともに、市道二十六路線の改良工事を計画しております。 河川改良事業につきましては、田町排水路他十六カ所を改修するとともに、新たに地方特定河川等環境整備事業として、白川ダムの周辺整備を行うことといたしております。 次に、公園の整備でありますが、櫟木高塚公園の多目的広場整備を行うとともに、柳本公園他五公園の整備を図ってまいります。 また、天理市の表玄関である天理駅前広場につきましては、その再整備に向けて基本調査費を計上いたしております。 下水道事業につきましては、市政の重点課題の一つとして、また公共事業の要として、普及率七〇%を目標として、より積極的に取り組んでまいります。 次に、清掃行政の推進でありますが、年々増加するごみ処理対策として、現有の破砕処理施設の大規模改修及び将来のごみ処理施設基本計画作成のための経費を計上するとともに、市民に対するごみ減量・リサイクル作戦を柱とする啓発活動に積極的に取り組んでまいります。 また、新たにフロンガス回収事業、大型ごみの分別収集に必要な経費について予算措置をいたしております。 『未来に輝くまちづくり』の二つ目の柱は、「産業の振興と東部山間開発」であります。 農林業の振興につきましては、本市の特性を生かした都市近郊農業の基盤整備を図るべく、引き続いて農村総合整備事業、ため池等整備事業、土地改良事業、治山事業等の推進に努めるとともに、ふるさと農道やグリーンロード整備及びみどりと歴史のビューポイント整備事業等、国・県の施策と連動して効率的に事業を進めてまいります。 また、商工業振興策といたしましては、厳しい経済環境に対応できる中小企業の育成のため、各種の融資制度の充実を図るほか、市内の商店街活性化に向けて補助制度を新設するなど商工業の振興に努力してまいります。 次に観光事業でありますが、好評であった「てくてく天埋ウォーキングフェスタ」を引き続き開催するとともに、新たに「ハイキング手帳」を作成して、豊かな自然と歴史に満ちた「山辺の道」や龍王山・大国見山のハイキング道など全国に誇れる観光資源のPRに、より一層努めてまいります。 また、東部山間開発・グリーンテクノ福住開発事業の推進でありますが、この事業は、本市の活性化と東部山間地域の振興を図るため、市政の重点施策として取り組んでまいりました。引き続き開発に伴う事務作業を進めるとともに、新年度は工業団地の測量設計や各種申請図書の作成等、より具体的な取り組みを進めて、企業誘致に向け全力を傾注してまいります。 なお、東部山間給水計画をより推進するために、水道事業会計に対し、二億円の貸付支援を行うものであります。 『未来に輝くまちづくり』の三つ目の柱は、「防災関連施策の充実」であります。 災害対策の根幹をなす天理市地域防災計画は、現在、見直し作業中でありますが、新年度は大地震の被害想定に調査費を計上するほか、地域防災計画に基づき、備蓄用毛布、非常時資機材の購入等についても予算措置をし、市民が安心して暮らせる天理市をめざしてまいります。 『輝き・潤いのある天理市の創造をめざして』の大きな柱の第二は、『いのち輝くまちづくり』であります。 すなわち、それは天理市の未来を背負う子供達からお年寄りまで皆がいきいきと輝くまちづくりであります。 まず、「生涯学習の積極的な推進」でありますが、「いつでも、どこでも、だれでも」学べる生涯学習社会の実現をめざして、生涯学習都市宣言を議会の御議決を賜り、行うとともに、情報誌「ふぁんたじい」、ガイドブックの発行や「シンボルマーク」、「イメージソング」の募集を行うなど、自ら学ぶ喜びを実感できる環境整備と生きがいに満ちたコミュニティの形成のために、教育の向上と地域文化の創造、健康体力の増進に積極的に取り組んでまいります。 また、生涯学習の一つの拠点となる(仮称)前栽公民館の完成をはじめとして、校区公民館改修等、施設の整備拡充に努めるとともに、新たに山田教育キャンプ場の整備に着手し、長柄運動公園のテニスコート二面の改修なども行ってまいります。 公民館活動の内容についても、学校週五日制実施にあわせて、その受け皿として各種講座の充実を図るとともに、生涯学習関連施策とも連携を図りながら、きめ細かく推進してまいります。 『いのち輝くまちづくり』の二つ目の柱は、「教育の振興と教育施設整備拡充」であります。 本年度は、新たに小学校全校に教育用パソコンを設置するほか、おもしろ科学実験教室の実施等、児童の個性を伸ばす授業の展開に向けて所要の予算を計上したところであります。 また、不登校・いじめ対策といたしましては、不登校等ケース研究やカウンセラー活用モデル推進研究に積極的に取り組むとともに、少年センターの相談業務を充実し、教育現場との有機的な連携を図りがら、その問題解決に向けて努力してまいります。 教育施設の整備として、新たに福住小学校プール新設に向けて調査設計費等を計上するとともに、市民にも利用していただける武道場として北中学校柔剣道場を新築するほか、福住中学校LL機器整備事業などに取り組んでまいります。 また、幼稚園整備事業として、二階堂幼稚園建設に向けて用地購入費及び造成工事費等の必要経費を計上したところであります。 『いのち輝くまちづくり』の三つ目の柱は、「市民の健康対策」であります。 新年度は、予防接種の全額公費負担を実施するとともに、市立病院の医療機器充実に向けて予算措置をいたしました。 『輝き・潤いのある天理市の創造をめざして』の大きな柱の第三は、『やさしさあふれるまちづくり』であります。 すなわち、それは福祉施策の充実と人権尊重への取り組みであります。 まず、「福祉施策の充実」ありますが、長寿社会を迎える高齢者福祉対策として老人ホームヘルプサービスや入浴サービス事業の充実を図るとともに、市民の二ーズに応えるべく、よりきめ細かな施策を引き続き推進してまいります。 また、障害者福祉長期計画の策定を行うほか、市内福祉作業所の運営について、市単独の補助制度を創設するなど、障害者が社会の一員として様々な分野に積極的に参加していけるように市民の理解と環境づくりに努めてまいります。 さらに、保育所整備事業として、引き続き山田保育所新築事業に取り組んでまいります。また、福祉ゾーン整備事業の一環として多目的広場の完成を図るとともに、入所希望の二ーズに応えるべく、民間保育所(朝和保育園)を誘致することといたしております。 また、学童保育推進事業といたしましては、児童健全育成クラブの運営補助を大幅に拡充するとともに、新たに朝和小学校内に学童保育所の施設を新築するなど、施設確保のための所要の予算を計上したところであります。 その他の福祉関連施策としては、引き続き「福祉まつり」、「はばたき祭」等の交流事業を行うとともに、福祉センター送迎バス乗降所の増設や、市民会館の自動ドア設置及び公民館等の施設に身障者用スロープやトイレを設置するなど、障害者やお年寄りに配慮したきめ細かい予算を講じたところであります。 次に、「人権尊重の取り組み」でありますが、市民一人ひとりの幸福を願って、お互いの人権を尊重し、あらゆる差別を許さない明るいまちづくりのため、同和対策事業と市民啓発活動に積極的に取り組んでまりいます。 同和対策事業の推進につきましては、現行法「地対財特法」の法期限を見据えて環境改善事業、小集落地区改良事業及び公営住宅建設事業等をさらに進めてまいります。また、新年度は新たに石上児童館大規模改修事業、御経野解放センター有線放送改修事業及び嘉幡解放センター倉庫新設事業等を行ってまいります。 市民啓発活動といたしましては、今後の取り組みの参考とするため、市民意識調査を実施いたします。 同和教育の充実につきましては、天理市同和教育推進協議会など関係機関団体との連携を深めながら、地区別の「人権学習会」の開催や部落史観調査研究の推進を引き続いて行い、市民啓発活動とも相乗させながら積極的に取り組んでまいります。 『輝き・澗いのある天理市の創造をめざして』の大きな柱の第四は、『文化の香りに満ちたまちづくり』であります。 私は、天理市の特性を生かしたまちづくり--すなわち、世界でも類を見ない宗教文化都市のイメージを大切にして、文化財の宝庫でもある日本のふるさと「天理」の活性化に向けて、「市民の文化意識の高揚」を図っていくことが大切であると考えております。 新年度は[少年少女合唱団」を結成し、市民の皆様に愛され、天理市のシンボルとなるよう大切に育てていきたいと考えております。 また、手づくりの音楽祭「ベートーベン第九交響曲演奏会」や好評の市役所市民ホールでの「ロビーコンサート」を更に充実させ、音楽を通して心豊かな市民の輪が広がっていくことが私の夢でもあります。 さらに、山の辺芸術祭「布留薪能」の開催や天理大学公開講座、図書館文化講座等に積極的な予算を計上するとともに、文化財保護事業として引き続き史跡赤土山古墳の用地購入を進めるほか、新たに万葉のふるさとをPRするためにも万葉歌碑の建設に対して助成を行う予定であります。 『文化の香りに満ちたまちづくり』の二つ目の柱は「女性施策のより一層の充実」であります。 女性が変われば社会も変わると言われるように、女性がいきいきと輝いているまちは、素晴らしいと思います。 新年度も引き続き「女性いきいきフォーラム」、「女性カレッジ」等をはじめとして、女性の種々の社会参加の取り組みや文化活動について助成し、各種女性団体の交流と育成に努めてまいります。 『文化の香りに満ちたまちづくり』の三つ目の柱は「国際交流の推進」であります。 姉妹都市交流事業として瑞山市長訪問団を受け入れるほか、本市での瑞山市職員三名の行政研修を実施する予定であります。 また、今後のより活発な交流を図れるように、市職員の他に市民を含めた韓国語講座の問催についても、引き続いて実施してまいります。 さらに、国際化に対応する教育の推進をいたしたいと考えております。 中学校での外国人による語学指導(ALT)事業を継続し、その成果発表の一環として、新たに「英語スピーチコンテスト」を開催するとともに、小学校社会科の授業をより充実させるため、国際交流員として、外国人講師の招致をいたします。また、青少年国際交流海外派遣等についても内容の一層の充実に努めてまいります。 そのほか昨年開催された「スポレクなら95」を契機として、「校区巡回ニュースポーツ教室」を新規に行うなど、各種市民スポーツの充実を図るとともに、「山辺ふれあい親善ゲートボール大会」を開催いたします。 以上が新年度の施政方針並びに重点項目の概要であります。 それでは続きまして議案第九号、平成八年度天理市一般会計予算について説明いたします。 予算の総額は二百二十四億千万円で、前年度当初予算と比較して六・七%増の積極予算となっております。 歳出予算の経費別概要を申し上げますと、人件費・扶助費・公債費等の義務的経費が百二億六千五百九十八万六千円で、予算全体の四五・八%を占め、前年度に比較して二・二%の増となっております。 一方投資的経費につきましては、四十七億五千九百九万九千円で、予算全体の二一・三%を占め、前年度に比較して二八・四%の大幅増となっております。これは主として市民生活に直結する道路新設改良事業・住宅建設事業・河川改良(白川ダム)事業の推進をはじめ、山田保育所新築などの福祉施設整備事業、ふるさと農道、ため池等の整備事業並びに教育関連施設の充実を図るため、北中柔剣道場建設事業、二階堂幼稚園用地取得事業などの事業費を積極的に計上したことによるものであります。 また、大和都市計画下水道事業特別会計繰出金等その他の経費は、七十三億八千四百九十一万五千円で、予算全体の三二・九%を占め、前年度に比較して一・九%の増となっております。 これらの歳出に見合う財源といたしましては、国・県支出金などの特定財源のほか、市税・地方交付税・財政調整基金・繰越金及び寄附金などの一般財源により収支の均衡を図った次第であります。 なお、新年度も国の減税措置に伴う市税の減収分に対しては、減税補填債を発行する予定であります。 次に、議案第十号、平成八年度天理市国民健康保険事業勘定特別会計予算について説明いたします。 予算の総額は三十八億七百四十万円で、前年度当初予算と比較して二・五%の増となっております。国民健康保険事業につきましては、引き続き事業の安定化と運営の健全化に向けて努力するとともに、新年度は普及事業の推進についても積極的に取り組んでまいります。 次に、議案第十一号、平成八年度天理市老人保健特別会計予算について説明いたします。 本特別会計は高齢者の健康保持と今後さらに増大する医療費を確保するため、予算の総額を四十五億七千九百万円に定めようとするもので、前年度当初予算に比較して五・一%の増となっています。 次に、議案第十二号、平成八年度天理市大和都市計画下水道事業特別会計予算について説明いたします。 予算の総額は五十三億二千五百万円で、前年度当初予算と比較して一五・三%の増となっております。下水道事業は市民の生活関連施策最優先の立場から、新年度は今後の下水道事業の積極的な推進を図るため、認可事業区域の拡張・東部山間地域の基礎調査及び下水道事業全体の経営計画基礎資料作成の経費を計上したところであります。 また、水洗便所改造資金貸付基金を増額して普及率向上に努めるとともに、年次的な計画のもとに嘉幡雨水ポンプ場の修繕工事に着手いたします。 次に、議案第十三号、平成八年度天理市生活資金貸付金特別会計予算について説明いたします。 予算の総額は六十五万円で、同和地区の生活困窮者に対して生活資金の貸付を行い、その実効を上げようとするものであります。 次に、議案第十四号、平成八年度天理市住宅新築資金等貸付金特別会計予算について説明いたします。 本特別会計は、同和地区の持ち家住宅の促進と住環境の整備を図ろうとするものであり、予算総額は五億四千六百五十万円で、前年度当初予算と比較して一・八%の減となっております。 次に、議案第十五号、平成八年度天理市公共用地取得事業特別会計予算について説明いたします。 予算の総額は六千九十万円で公共用地先行取得等事業債により取得した土地について所要の措置を講じ、効率的に公共事業の推進を図ろうとするものであります。 次に、議案第十六号、平成八年度天理市立病院事業会計予算について説明いたします。 本市立病院は、総合病院として市民の健康保持に必要な医療サービスを提供してまいりましたが、今後も医療の内容の充実を図り、より一層の経営の健全化、合理化を推進してまいる所存であります。 本年度は業務の予定量を年間入院患者数延べ五万二千三百五人、外来患者数延べ十三万四千八百十五人とし、これらに見合う収益的収入及び支出をそれぞれ二十四億二千七百四十八万四千円に定めようとするものであります。 支出の主な内容といたしましては、職員の給与費及び医療活動に伴う薬品等の材料費並びに企業債利息等であります。 一方、これらに見合う収入といたしましては、入院及び外来等に係る医業収益及び一般会計補助金等の医業外収益であります。 また、資本的収入及び支出につきましては、支出額は一億五千八万千円で、その内容といたしましては、医療用機器の購入費及び企業債償還金等であります。一方収入額は九千八百二十二万四千円で、その内容といたしましては企業債及び一般会計補助金等であります。 なお、資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額五千百八十五万七千円は損益勘定留保資金で補填するものであります。 次に、議案第十七号、平成八年度天理市水道事業会計予算について説明いたします。 水道事業につきましては、第七次拡張事業の五年目として安定した給水体制の確立と東部山間地域の給水をめざして建設改良事業の推進に取り組んでまいります。 まず収益的収入及び支出でありますが、年間総給水量を千百九十九万八千八百立方メートルと見込み、簡易水道事業を含めて収入総額は三十五億九千五百八十五万三千円となり、支出につきましては職員の給与費、受水費及び企業債利息等で総額三十六億二千五百五十三万千円を予定するものであります。 なお、収益的収支につきましては、不均衡予算となっておりますが、財政収支計画に基づき、一層効率的な企業経営に努めてまいる所存でございます。 資本的収入及び支出につきましては、収入総額は十八億四百万六千円で、その主な内容といたしましては、企業債、他会計からの長期借入金及び寄附金であります。一方支出総額は二十二億五千六百三十二万二千円で、第七次拡張事業の建設改良費と企業債償還金であります。 資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額四億五千二百三十一万六千円は、内部留保資金で補填するものであります。 次に、議案第十八号、平成八年度天理市ガス事業会計予算について説明いたします。 本年度もガスの長期安定供給を図るため、導管整備と保安強化のためマイコンメーター取り付け工事を主要な事業といたしております。 まず、収益的収入及び支出についてでありますが、年間の供給量について対前年度比一・六%の伸長を見込み、収入総額は六億二千三万六千円となり、支出につきましては職員の給与費、原料費及び減価償却費等で収入と同額の六億二千三万六千円を計上いたしております。 また資本的収入及び支出につきましては、収入額は六千十一万四千円で、その主な内容といたしましては企業債であります。一方支出総額は一億四千四百一万五千円で、その主な内容といたしましては本支管改良工事費と企業債償還金であります。 資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額八千三百九十万千円は内部留保資金で補填するものであります。 次に、議案第十九号から議案第二十四号までの六議案について説明いたします。これらは条例の制定並びに一部改正に関するものであります。 まず、議案第十九号、天理市福祉基金条例の制定についてでありますが、本案は福祉基金を効果的に活用するために、地域振興基金から分離し、独立した基金を設置しようとするものであります。 次に、議案第二十号、天理市国民健康保険財政調整基金条例の制定についてでありますが、本案は国民健康保険事業に係る財政運営の安定化を図るために、基金を新たに設置しようとするものであります。 次に、議案第二十一号、天理市水洗便所改造資金貸付基金条例の一部改正についてでありますが、本案は先に行った貸付限度額の引き上げに伴い、基金の額を増額しようとするものであります。 次に、議案第二十二号、天理市税賦課徴収条例の一部改正についてでありますが、本案は精神保健法の改正に伴う精神障害者に係る軽自動車税の減免など、所要の規定を整備しようとするものであります。 次に、議案第二十三号、天理市国民健康保険条例の一部改正についてでありますが、本案は国民健康保険法施行令の改正に伴い、国民健康保険運営協議会の委員に新たに被用者保険等保険者を代表するものを追加するとともに、保険料減額の算定に用いる基準額を引き上げようとするものであります。 次に、議案第二十四号、天理市道路占用料に関する条例の一部改正についてでありますが、本案は道路法施行令の改正に伴い、国道に準じ道路占用料を改正しようとするものであります。 次に、議案第二十五号についてでありますが、本案は御経野市営住宅(守目堂)第二期建替工事を施工するため、去る二月二十日、指名競争入札に付した結果、天理市稲葉町 株式会社 中村組 代表取締役 中村禎判に落札いたしましたので、工事請負契約を締結するに当たって、議会の議決を求めるものであります。 以上、簡単でございますが、提案の説明とさせていただきます。 何とぞ慎重御審議を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(岡田徳義君) 以上で本日の日程は終了いたしましたので、本日の会議はこれをもって散会いたします。 なお議案熟読のため明日は休会し、八日午前九時三十分より再開いたします。                         午前十一時十四分 散会...